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最近見た映画


クリント・イーストウッド監督主演『クライ・マッチョ』をレンタルで。



聖母マリアの礼拝堂で野宿する場面。

妻子を亡くした悲しみから
酒と暴力に正気を失っていたこと。
友人が荒れた暮らしから救ってくれたこと。

そんな過去を淡々と話しながら

目深にかぶったテンガロンハットの下から
一粒の涙が
すうと流れ落ちる・・・

ただ一粒の涙が。


注意深く見ていないと気づかないぐらい
繊細な演出に、痺れた。

私の中の何かがすごく反応して
一粒どころじゃない涙がいっぱい流れた。



『グラン・トリノ』といい、『クライ・マッチョ』といい、
人種の違う少年少女とイーストウッドの組み合わせは
なんかすごくいい。

アジア系とかラテン系とか
人種も文化も異なる若者に
これぞアメリカ!みたいな
古き良きカウボーイ精神を伝える
白人のおじいちゃん・・・

それって今のアメリカの縮図なのかもしれない、なんて深読みしたくなってしまった。



それと、動物。

数々の西部劇で馬との共演はもちろん
『ダーティハリー4』や『グラン・トリノ』などで犬、
また『ダーティーファイター』ではオランウータン!
イーストウッドは動物と本当に相性がいいと思う。



クリント・イーストウッド、今月末が誕生日で92歳になる。

# by excusemoi | 2022-05-02 20:19 | 自分用メモ Private Memo

最近見た映画

クリストファー・ノーラン監督最新作『TENET テネット』を映画館で鑑賞。

率直に言って・・・期待しすぎた105.png

時間はただの概念であって実際には存在しない。
原因が先→結果が後という流れ、すなわち過去→現在→未来という繋がりは幻想であって
ほんとうは常に「今」しか存在しない。あるいは、「今」にすべてが存在している。

という最先端(かつ古典的)知識をみごとに映像化して見せてくれるに違いない、とわたしが勝手に決めつけていました106.png

前作『インターステラー』もそうだったけど、過去に見た人物が実は未来の自分だった!的なヤツっていうのは、『ドラえもん』で慣れちゃってるからさ。
『ハリー・ポッター』の何作目か忘れたけど、やっぱり同じヤツがあって、あのときも「なんだこれ『ドラえもん』じゃんよ」って、ズッコケちゃった。

過去からの順行チームと未来からの逆行チームが現在を挟み撃ち!みたいな発想は、さすがだなぁと思うわけ。
なんだけど、うーん、なんだろうなあ…🤔 結局は戦闘シーンだからね。音ばっかりデカくて、誰がどこで何してるのかわからんかった💧




# by excusemoi | 2020-09-26 13:34 | 自分用メモ Private Memo

最近見た映画


『ジャージー・ボーイズ』からずっと実話ベースの作品が続いているクリント・イーストウッド監督の『リチャード・ジュエル』をレンタルで。

うん、ふつうにおもしろかった。

人を見た目で判断するアメリカ社会の厳しさというか率直さというか……あの独特の感じが、すごくリアルに伝わってきました。

イーストウッドが以前どこかで「映画はキャスティングが決定した時点で8割完成」と言っていたけど、この映画の最大の魅力はキャスティングだと思う。

アカデミー助演女優賞をとったキャシー・ベイツ、ロシア出身と思われるナディア役のニーナ・アリアンダ、枕営業でFBI捜査官から情報を得る野心満々の記者を演じたオリヴィア・ワイルド。出てくる俳優(特に女優陣)がそれぞれ役にハマっててすごくよかったです。





# by excusemoi | 2020-05-27 11:13 | 自分用メモ Private Memo

最近見た映画



数年前に『知識ゼロからの忠臣蔵入門』を執筆協力した際の参考文献『「忠臣蔵」の決算書』が原案なので、興味をそそられて見に行った。

赤穂藩士がちゃんと(?)関西弁を喋ってるのが新鮮だったのと(これまでの舞台や映画・ドラマでは標準語だからね)、大石内蔵助がここまでポンコツなのも珍しいんじゃね?ってことと、濱田岳さすがの安定感と、、、あとこれは完全に私の個人的なエコ贔屓だけど岡村隆史がすごいよかった‼️

岡村さんて何か独特の陰があって神経質っぽいのが(私には)魅力なんだけど、そこがうまく活かされたキャスティングだったと思う。
岡村さん演じる矢頭長助が刺客に・・・<ネタバレにつき伏字>・・・されてしまうシーンでは、思わず泣いてしまいました 😭

あともうひとつイイなと思ったのは、大石主税と部屋住みの若者たち。
出番は少ないけど、純粋で真っ直ぐな少年として描かれていて、その真っ当さが愛おしくて……これまた泣けた😭

ただまぁコメディなんでね。もうちょっとたくさん笑いたかったかな。
討ち入り直前の辺りがめちゃオモシロかっただけに、前半の笑いの薄さが惜しかったです。

【追記】
原案「忠臣蔵」の決算書の著者である山本博文先生が2020年3月29日に腎盂ガンのため急逝されました。取材で2度お会いしましたが、とても素敵な優しい方で、わたしは大ファンでした(テレビにもよく出ておられたので)。ご冥福をお祈りいたします。




# by excusemoi | 2019-11-27 13:08 | 自分用メモ Private Memo

最近見た映画



ホアキンの一人芝居と言って過言ではない作品でした。

見ててずーっと思い出してたのが、無声映画『散りゆく花』のコレ。

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喜びを知らない少女が虐待する父親に「笑え」と言われて無理に笑顔を作る

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(c) 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & (c) DC Comics”
病気の発作で笑っちゃいけないときに爆笑してしまい、笑わなきゃいけないときには笑えない。切なすぎます・・・


映画では精神病患者(人格障害)設定になっていたけれど、別に精神病までいかなくても誰にでも当てはまることで。

感情を適切に表現できなくて、溜めて溜めて、ずーっと溜め込んで生きてきて、どこかで限界がきて壊れるっていう。

私は『バットマン』の原作コミックを読んだことがないけど、もともと暗いのかな? 映画においては新作が出るたびにどんどん暗くなっていくよね。特にジョーカーはヤバイよね。ヒース・レジャーなんか変死しちゃったし。なんか呪われてるのか、このキャラは?

アメリカではピエロが何かのシンボルなのだろうな。スティーブン・キング原作『IT』の殺人ピエロとか、テレビドラマ『ボーンズ 骨は語る』の刑事ブースがピエロ恐怖症だったりとか……


最初のティム・バートン版のやつ、テーマ曲担当・プリンス殿下が「陽気にやろうぜ!バット・ダンス!」と歌ってた頃のが見たいわ〜!😅




# by excusemoi | 2019-10-10 13:25 | 自分用メモ Private Memo

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by excusemoi